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Medical care診療内容

副鼻腔炎

鼻の疾患についてのお話

副鼻腔炎

急性副鼻腔炎

抗生物質などで短期に治療

昔は「ちくのう」と言われ、治りにくいイメージがありました。
治療も以前は、鼻を洗う処置が中心で、どうしても通院回数が多くなりがちでした。当院では、抗生物質や炎症を抑えるお薬による治療を中心に行っています。抗生物質の効果がより向上し、短期で治癒できるようになってきています。

通院回数をできるだけ少なく

もちろん補助療法として、うみを吸って鼻の中をきれいにする鼻処置も行います。さらに、抗生物質などを細かい粒子にして蒸気を鼻から吸う、ネブライザー療法なども行います。 いずれにせよ、通院回数はできるだけ少なくするよう努力しています。

慢性副鼻腔炎

抗生物質を少量投与

マクロライドという抗生物質の一種を少量、数カ月間投与する治療法が最近注目されています。マクロライド系抗菌剤(常用量の1/2)、抗ヒスタミン剤、粘液溶解剤などを組み合わせて用います。
使用する抗生剤の量は、通常量の1/2しか使わないので、ばい菌を殺す力は弱いものですが、炎症を起こす物質の産生を抑える働きや、副鼻腔の粘膜の線毛運動の動きを調節することにより、症状を軽くするとされています。お年寄りや鼻茸があるような症例を除いては、この治療により改善する場合が多くみられます。

入院手術

従来の歯ぐきから副鼻腔を開放する手術(副鼻腔根本術)に比べ、鼻の中から行う内視鏡下副鼻腔手術(ESS) は体へのダメージが少なく、より安全性が高いというメリットがあります。
従来は2~3週間の入院が必要でしたが、多くの施設でESSは1週間程度の入院となっています(提携病院の岩野耳鼻咽喉科サージセンターでは、2泊3日で行われています)。

また、手術の効果もたいへん向上しています。