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Medical care診療内容

スギ花粉症に対する舌下免疫療法その3

鼻の疾患についてのお話

舌下3

粉症シーズンも、飛散している花粉がスギからヒノキへ移行して、終盤と言える状況となってきました。昨年に比べ飛散花粉は少なく、一般的には症状の軽い患者さんが多い印象ですが、皆様の症状はいかがでしょうか?昨年から、当ホームページで書いてきた舌下免疫療法についての現況について改めて書かせていただきます。

今シーズンのはじめから、テレビを中心にマスコミで、この舌下免疫療法についての報道が多く行われてきました。6月から実施可能とされてきましたが、残念ながら3月31日の時点で、急転直下、ひとまず10月まで延期となりました(確定ではありません)。このページでも先に書いたように、もともとは昨年11月の発売の予定だったので、状況は二転三転しています。我々としては、鼻科学会で講習を受け、Web上の講習を視聴し、テストを受けて合格して(本当に簡単なものでしたが)、準備万端といったところでした。まあ、いろいろなトラブルがあるのでしょうが、正直振り回されている印象です。

一方、この療法の実際が明らかになるにつれ、いろいろ問題点が明らかになってきました。まだ確定していない部分があるので、詳しくは書けませんが、患者さんにとっても、我々医療側にも負担の大きい治療法となりつつあります。期待が大きかっただけに、耳鼻科医仲間でも少々落胆の声が出ています。実際、この療法に積極的に取り組む予定であった先生方も、少し気持ちが引けてきている状況です。しかし、先に書いたように、当院でも治療法の導入は確定しており、患者さんの要望に応えていきたいと考えています。また、詳細が決まりましたら、改めてこのページで書かせていただきます。

花粉症シーズンも、あとわずかになりました。引き続き充分な対策で乗りきっていただくよう、お願いします。