6月から9月頃にかけて流行する、いや~な夏カゼ。感染の原因となるのは、主にエンテロウイルスとアデノウイルス。おとなに強い症状が出ることはまれですが、小さいお子さんの場合はいろいろな症状を引き起こします。
エンテロウイルスは腸管で増えるため、嘔吐や下痢など、おなかに症状が出やすいのが特徴。このウイルスの仲間で、コクサッキーウイルスが原因となる「手足口病」「ヘルパンギーナ」は、代表的な夏カゼです。特に乳幼児で、熱がなかなか下がらない、不機嫌、嘔吐などの症状があるときは十分注意してください。
アデノウイルスは、のどに症状が強く現れます。代表的なものに、毎年7月頃から流行する「プール熱」があります。プールだけで感染するわけではありませんが、特徴は結膜炎と咽頭炎。目が赤くなり、のどの痛みがあれば、この病気かもしれません。
★いま、ヘルパンギーナが流行しています。
<特徴>
乳幼児の感染症。咽頭からの飛沫、糞便からの糞口感染など。潜伏期間は3~4日。
<症状>
のどちんこのあたりや、のどの内側に1~2mmの水泡が数個から十数個できます。
この口内炎はとても痛いもの。鼻水や咳はなく、急な発熱があり、食欲が減退します。
夏カゼにかかったら
●水分をたっぷり摂りましょう。
●のどに通りやすい食事(刺激の少ないもの、固くないもの)を工夫しましょう。
●室内の温度や湿度に注意しましょう。
●けいれん、発疹、目の充血、発熱、嘔吐、下痢などの症状がある時は、医療機関を受診してください。