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新型コロナウイルスに伴う嗅覚、味覚障害について

お知らせ

 新型コロナウイルス感染症は、ことに高齢者において重篤な肺炎症状を起こします。しかし最近になり、欧米からその30%程度の症例で、嗅覚障害、味覚障害を伴うことが報告されるようになりました。さらに、このことは有名プロ野球選手がこれらの症状を初発症状として発症したとの報道で、広く認知されることとなりました。

 今回、東大阪市の保健所の新型コロナ受診相談センターにも問い合わせましたが、現時点で、嗅覚障害のみでは PCR 検査に回すことはないとのことです。今回のケースは、有名人であったこと、他の2選手にもコロナウイルス感染を疑わせる症状があったこと、他の選手への影響などを考慮して、検査が行われたと推察されます。したがって、極めて特殊なケースと考えられます。もちろん嗅覚障害があって、当院を受診されましても、PCR検査を行う事はできず、耳鼻科的に特別な検査方法や治療方法はありません。

 このようなことから、2週間以内に突然の臭いの低下や味覚の低下をきたし、他に症状のない方は、まず自宅療養の上、様子をみてください。英国では感染拡大の防止の点から自宅での1週間ほどの自己隔離が勧められています。もちろん、急性の嗅覚・味覚障害を自覚した場合、安易な耳鼻科受診は控えていただきたいと思います。その上で、発熱や咳などの新型コロナ感染症を疑うような症状が出現してきた場合、従来通り、新型コロナ受診相談センターに相談してください。

よろしくお願いします。

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