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さて、このお盆休みに一泊二日の日程で、北陸に小旅行に行かせていただきました。能登半島と金沢は、高校時代に生まれて初めて一人旅をしたところです。当時は、国鉄と言っていた鉄道とボロボロのバスを乗り継いでの貧乏旅行でした。大きな荷物を背負って20㎞くらいまでなら、徒歩で移動するという、いわゆるバックパッカーでした。泊まるところと言えばユースホステル(今の人は知っているかな?)か民宿で、宿泊料は当時、前者が700円、後者が1200円から1500円でした。ひどいときは、金沢駅の待合室で一晩を過ごしたりしました。旅行は冬でしたが、荒れた日本海や曽々木海岸の波の花、千枚田の雪景色、ヤセの断崖の風景は今でも、目に浮かびます。当時は、本当に素朴だった輪島の朝市の様子は印象に残っていますし、そこでいただいたイカの刺身の味も忘れられません。
打って変わって今回は、JRの特急でビューンと七尾まで行って、レンタカーを借りて、能登半島を一周しました。輪島の町は、観光用に美しく建物が建て替えられ、空港や高速道路も建設されていました。季節が違うことが大きいかもしれませんが、昔の裏日本といった風情はあまり感じられませんでした。
一方、宿泊といえば和倉温泉の立派な有名旅館です。まあ、人生40年近く経過すれば大きく変化するのも当然ですが、あまりのギャップに、ちょっと感慨深い思いをしました。宿では、ブランドあわびというものに、初めて遭遇しました。山陰のカニみたいに、貝殻にタグが付いていました。食べ物のブランド化も、ここまで来たかというところです。
二日目は、レンタカーを使っての金沢までの移動でした。子供の頃から一度は走ってみたかった、日本で唯一の砂浜を走行できる「なぎさハイウエイ」を通過しました。正直なところ、道幅が狭く、今は海水浴客がたくさんいるので、スピードも出せず、ちょっと期待はずれでした。友人の話では、以前は海岸の幅も広く爽快感があったが、30年前に比べて海岸が浸食されて、ずいぶん砂浜が狭くなったということです。
さて金沢市内は、兼六園や金沢城趾だけでなく、町全体がどこか落ち着きを感じるところでした。そのような中で、一番賑わっていたのは、近江町市場で、観光客があふれていました。ちょっとミーハーかと思いつつ、ここはやはりガイドブック通りにということで、海鮮丼に挑戦しました。まあ、どこにでもある丼と言えばそれまでなのですが・・
きびしい暑さには、本当にうんざりしましたが、なつかしさと新鮮さとが両方感じられて、短い期間でしたが楽しく充実した時を過ごせました。