この夏、新たな医療機器を導入する予定です。ひとつは、CR(コンピューティッドラジオグラフィ)と呼ばれるレントゲン撮影装置です。これまで、当院ではレントゲンの撮影をフィルムに現像する従来の方法で行ってきました。これでは、現像が終わり、患者さんに説明するまで、15分程度の時間が必要でした。このCRの導入により、撮影後すぐにパソコンのディスプレイに、画像を表示することが可能となります。また撮影画像がデジタルデータで保存されるCRでは、拡大縮小や濃度、コントラストなどの補正が容易であり、一枚の画像からより詳細な情報が得ることができます。
さらにCRの導入に伴い、新たな画像ファイリングシステムを導入します。これまで当院では、鼓膜所見の静止画や喉頭ファイバーなどの動画を、パソコンに取り込んで保存し、患者さんの病状を説明してきました。今回、新たな画像ファイリングシステムの導入により、CRによるレントゲン画像、先に述べた鼓膜の静止画像、ファイバーの動画、また聴力検査の結果なども、すべてデジタル画像ファイルとして、患者さんごとに時系列で管理することが可能となります。これにより、患者さんの症状の変化、他覚的所見の改善の様子が、時間の経過とともに容易に観察されるようになります。
また、前回の院内改装後約8年が経過し、院内設備の一部老朽化が目立つようになりました。そこで、院内の壁紙の張り替えなど一部のリニューアルを予定しています。キッズスペースの安全性の改善、トイレ設備の改良、待合室の椅子の入れ替えなども、同時に行う予定です。患者さんが、院内で少しでもリラックスして過ごしていただけるよう努力していきたいと考えています。
工事中は、一部ご迷惑をかけることがあるかと思いますが、よろしく御願いいたします。