毎年のことながら、年末年始は何かとあわただしく、年が明けてこの時分になると、やっと一息つける気分になります。数日前からは強烈な寒波の襲来で全国的に気温の低い日が続いており、春の話をするにはまだ早すぎるように感じますが、今年もそろそろ花粉の飛散が気になる時期になりました。そこで今回は、現時点で公開されている情報を元に、今年の花粉(スギ)飛散予想としてまとめてみましたのでご覧ください。
総飛散量
結論から申しますと、今シーズンの飛散量は多くなりそうです。花粉の飛ぶもとである杉の雄花の成長には、夏の間の日照時間や気温などが大きく影響するのですが、昨年の夏は晴天で気温も高い日が多く、雄花が成長するには条件が整っていました。その為、今年の杉の木は雄花がよく成長しており、それに比例して花粉の量も多くなると考えられています。少なかった昨年と比べると、今年の飛散量は4~5倍にまでなるのではとの予測もあるほどです。予測値については各組織ごとにばらつきがあるところではありますが、昨年より少なくなるという予測は見つけることが出来ませんでした。
飛散開始日
飛散開始の時期については、年が明けてからの気象条件が大きく影響します。積算気温が400~500℃くらいになると、花粉が飛び始めると考えられていますので、最高気温が高い日が多い程、花粉は早く飛び始めることになります。今シーズンについては、概ね例年通りの時期の飛散開始になると予想されていますが、ここ数日の寒波の影響で少し遅れることになるかもしれませんね。飛散開始日は平年ですと、2月20日頃となりますので、今年もその前後が飛散開始日になると思われます。
飛散のピーク
飛散開始以降の天候の影響も大きいのですが、通常ですと飛散開始日の2~3週間後に最大飛散日を記録することが多いです。今年もそこから大きくずれ込む可能性は低いと思いますので、やはり3月10日前後が花粉飛散のピークになると思います。
以上、今年の花粉症シーズンについて、現時点での情報をもとに予想としてまとめさせていただきました。いかがでしたでしょうか? どうやら今年は花粉がたくさん飛ぶことは間違いがなさそうですね。飛散の少なかった昨年は、症状が軽くて楽だったよという方も多いでしょうが、今年は油断される事なく、早い時期から対策をすることで上手に乗り切っていただきたいと思います。