今年も残すところあと2週間余りとなりました。今年も本当にあっという間の1年間でしたが、バタバタとした毎日を過ごしていると、なかなか年末の気分にはなれませんね。さて、年末といえばテレビや雑誌でも今年1年を振り返る内容の番組や記事が増える時期です。テレビや雑誌に便乗するわけではないですが、今回は当院の今年1年を振り返ってみようかと思います。
今年の1月は、昨年から続く新型インフルエンザの混乱がいまだ収まりきらない状態の中で始まりました。国産のインフルエンザワクチンの生産が追いつかず、供給が間に合わない状況が続いたことが混乱を招いた主な原因でした。そのため厚生省からの指示のもと優先接種対象者を決めて優先者から順番に接種を行いました。最終的には輸入ワクチンも含めて余剰が出るほどのワクチンが用意されたわけですが、その段階に至るまでには何回もの指示変更があり、我々もその対応に追われていた記憶があります。
新型インフルエンザの騒動で対応に追われていた一方で、今年のスギ花粉の飛散量は非常に少なく、落ち着いた花粉症シーズンとなりました。来年2011年のスギ花粉の飛散量は、今年と比較すると約5倍から10倍程度になると予想されていますが、飛散量自体は例年並だそうです。逆に言いますと、昨年の飛散量は例年に比べると5分の1から10分の1しかなかったことになりますね。
そして花粉症のひと段落した5月には、約6年ぶりに医院のホームページを全面的にリニューアルいたしました。ホームページには新しいコンテンツもいくつか追加し、必要な情報を出来るだけ見つけだし易いように配置したつもりです。リニューアルの反響は我々が思っていた以上に大きく、今まで以上にたくさんの方からのアクセスをいただき、我々としては大変うれしく思っています。
9月には、念願の電子カルテを導入いたしました。機種の選定からシステムの構築、そして数ヶ月の研修を経て、導入に至るまでには長い時間が必要でした。検討を始めたのが数年前のことで、最終的な機種の選定に入ってからでも導入までには約2年程度の時間がかかっています。これだけの長い時間と労力をかけて準備してきたことですから、大きなトラブルが発生することも無く、導入初日の業務を終えたときは嬉しく思うのと同時に、何よりもほっとしたことを覚えています。
その他にもネブライザーの機器を最新型に入れ替えた事など、細かいことまで書き出すとなると、ここでは書ききれない程ですが、ちょうど一年前の事を思うと少しは前進出来たかと感じています。今年は電子カルテの導入という大仕事がひとつありましたが、今後も新たな目標にむけて努力してまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。