トリノ冬季オリンピックには大注目していましたが、残念ながら荒川静香の金メダルのみが話題となって、あっさり終了してしまいました。しかし、僕が印象に残ったのは開会式でした。ファッションの国らしく華やかな衣装、演出が巧みでした。フェラーリが登場してエンジンをブンブン吹かしていたのにはビックリしましたが、入場行進のバックで流れていた音楽が秀逸でした。曲目はChic、KC & The Sunshine Band、Gloria Gaynerなどの70-80年代のディスコミュージックからDoobie BrothersやVan Halenなどノリノリの曲が満載でした。こんな曲たちを、開会式のBGMに使うセンスに少々感心してしまいました。最後のLuciano Pavarottiは、まぁお決まりって感じでしたが・・長野オリンピックの時は、確か開会式で曙が土俵入りして、閉会式では萩本欽一が司会をしていたように思います。それに比べれば大違いって印象でした。
それからしばらくして、何気なくグラミー賞の授賞式を観ていたところ、オープニングアクトになんとマドンナが派手に登場していました。おまけにアバの名曲ギミー・ギミー・ギミーをサンプリングした曲で、見事なパフォーマンスでした。素晴らしいプロポーションを見せるためとは言え、ピンクのレオタードはちょっと(?)でしたが・・マドンナは言うまでもなく、MTV世代の代表選手で、僕らの世代のスーパースターです。ちなみに、この人は僕より一つ年上です。47才でこんなに頑張っている人がいることに、大きな刺激を受けました。
このように、昔の曲やアーティストに接すれば、やっぱり音楽は楽しいなあと思います。しかし最近は、新しい音楽を聞いても心を動かされることが少なくなりました。実際、あのグラミー賞の授賞式でも、知っているアーティストは、だんだん少なくなりました。これは、映画についても言え、映画館に足を運ぶこともほとんど無くなりました。たまにはDVDをレンタルして新作を観ることもあります。しかし、集中して1本続けて観られることはまれで、本当に感動する作品に出会うことが少なくなりました。ひどい時はストーリーすら覚えてなかったりする始末です。
日々の生活に忙殺され、最近では医学関係以外の書籍に対する読書量は、めっきり減りました。このままでは、肉体的のみならず、精神的にも、情緒的にも、どんどん老いていくのではと危機感を感じています。今後は、衰えていく感受性をもう一度復活させて、気持ちを少しでも若返らせるよう努力していきたいと考えています。その気持ちが仕事や日常生活にも好影響を与えるのではないかと思っています。さしあたり、Bon Joviのライブにでも足を運ぼうかなと考える今日この頃です。