長らく、更新をさぼっており、申し訳ありませんでした。
今回は、最近周囲に起こった、ちょっと驚いた出来事について書いてみたいと思います。
2月25日、自宅に警察から放置駐車違反の通知が届きました。これは、自分には、まったく心当たりの無いことでした。内容を確認すると、例の新制度の民間の駐車監視員による放置駐車違反の放置違反金の納付命令でした。違反期日は2月15日の木曜日午後2時15分で、違反場所は、大阪市中央区のミナミのど真ん中、車両番号はまさしく自分の番号でした。当日は、木曜日ですから、当然、自分は東大阪市鴻池新田で仕事をしており、自分の車は終日、医院の近くの駐車場にあったはずです。さっそく、担当部署に電話を入れ、担当者に事情を話したところ、「警察をなめるな!警察は、そんないい加減な捜査はしていない。駐車監視員の検挙だから、証拠写真もあるので、文句があるなら、大阪の南署に来い!」とすごまれる始末でした。自分の気持ちとしては、反則金ぐらいの支払いくらいは、まあいいとしても、この事態はあまりに不可解すぎる。ことの真相を、はっきりしなければという気持ちでした。でもこの時点では、まだ単なる事務的なミスと思っていました。
事は急がねばということで、当日の仕事終了後、車に乗って、車検証持参の上、南署へ行きました。出てきた担当者警官は、つれない態度で、「車種は何?エルグランドやろう。」と駐車違反時の写真を見せてくれました。それはもう、まさに目がテン!というやつで、そこには、自分の車の車両番号を付けた、自分とまったく同じシルバーのエルグランドが写っていました。
いよいよ、自分は頭がおかしくなったのか、今、自分が置かれている状況が理解できなくなりました。誰かが、自分の車を知らないうちに使っているのか?などと、いろいろな想定が頭をかけめぐりました。担当警官は、「何を考えとるねん。この馬鹿。」って感じで自分を見ています。
しかし、写真を冷静に見てみると、テールランプの様子が微妙に違うことに気がつきました。担当警官に写真の車と自分の車とを見比べてくれるよう、強く求めたところ、渋々といった感じで、近くの駐車場に来てくれました。担当警察官は、長時間写真と自分の車を比較し、一言「違うな・・」。僕は、やっとの事で、ほっと胸をなで下ろすことになりました。
警察の説明による、今回の真相はこうです。この駐車違反の写真の車に乗っていた人間は自分と同じ色、同じ車種のエルグランドを、どこかで盗難した。この犯人は自宅付近か、医院の付近などで、たまたま自分の車を発見して、これ幸いと、その車両番号のナンバープレートを偽造し、この盗難車に装着した。そして、あろうことか、大阪ミナミのど真ん中で、駐車禁止をしたということです。つまり、この世の中に、同じナンバープレートを付けた同色のエルグランドが2台存在していたということになります。警察によると、最近では、ナンバープレートの偽造の技術が発展して、このような事例はそれほど珍しくないそうです。
今回は、たまたま駐車監視員による検挙だったので、証拠写真が残っていましたが、これが、警察官によるものなら、現認するだけで、検挙できるので、まったく反論することができず、泣き寝入りになるところでした。もっと言えば、今回は、駐車違反でしたが、盗んだこの車で、犯人が銀行強盗などの重大な犯罪を起こしたら、自分がどのような立場に置かれたかと考えると、背筋が寒くなりました。
もちろん早急に自分の車の車両番号は、陸運局まで出かけて、変更しました。実は、 2年ほど前と、3ヶ月前にも、ナンバープレートそのものを盗難されて、車両番号を変更しています。まったく、ナンバープレートに関しては、災難続きです。でも、今頃はもうすでに新しい自分の車のナンバープレートと同じ偽造プレートができているかもしれません。今後は、あまり人の乗りたがらない特殊な車にでも車種変更してやろうかとも思います。
しみじみと、世の中には、いろんな事があるなと思う今日この頃です。我々は、悲しいことに、常に犯罪と隣り合わせということを、再認識した事件でした。