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インフルエンザワクチンの話

事務長の部屋

インフル2

9月に入って突然びっくりするくらいに涼しくなりました。9月の上旬といえばまだまだ残暑が厳しい時期で、年によってはまだ十分に海で遊べるくらいに思っていたんですが、今年は特別なんでしょうかねえ?夏好きの私にとっては、今年の夏は短すぎてなんだか寂しくなります。

また、我々にとってこの時期というのはインフルエンザ予防接種の準備を始める時期でもあります。どうでしょう、えっ?もうそんな時期?という感じでしょうか。今年は早めに涼しくなった分、そんな風に感じる方も例年よりは少ないかもしれませんね。

さて、そのインフルエンザワクチンですが、これまではA型2種類と、B型1種類の合計3種のウィルス株が含まれたいわゆる3価ワクチンであったわけですが、今シーズン分よりA型2種類、B型2種類の合計4種のウィルス株が含まれた4価ワクチンへと変更になります。

インフル1

インフルエンザワクチンに含まれるウィルス株は、今シーズン流行するであろうウィルス種の予測に基づき、毎年毎に決められています。少し難しい話ですが、昨シーズンまでのワクチンにはA香港型と、H1N1型の2種類のA型株、そしてB型株については山形系統かビクトリア系統のどちらかの系統から選定された1種類が含まれていました。それが今回の変更により、今シーズン接種分のワクチンからは、山形系統、ビクトリア系統の両方の系統から選定された2種類のB型株が含まれることになりました。そのため、A型株2種類と合わせて合計で4種類のウィルス株が含まれる事になり、4価ワクチンという事になるわけです。近年、B型ウィルスは山形系統とビクトリア系統の混合流行が続いていて、4価ワクチンへの移行は世界的な流れにもなっていることが、今回の変更の背景となっているようです。

接種の用法用量については従来通りで変更はありませんが、ワクチンに含まれるウィルス株が1種類追加になる為、ワクチンの製造コストが従来よりもかなり高くつくそうです。そのため各医療機関への納入価も、製造コストに比例して値上がりとなる見通しです。また、その場合は接種料金についても値上げせざるを得ない可能性が高いです。皆様にはその旨をどうぞご容赦願いたいと思います。

今日のこの時期からは、毎日少しずつ秋へ向かうのでしょうか。おいしい食べ物がたくさんあって、外はといえば風や日差しが気持ちよくて、1年のうちでも本当にすがすがしい時期を迎えようとしています。どうぞ体調など崩されませんよう楽しい毎日をお過ごしください。

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