今年もついに花粉症のシーズンが到来しました。花粉症患者の皆さんにとっては本当につらい季節ですね、皆さんの中では、一年の内でこの時期が一番嫌いなんだって方も多いのではないでしょうか。さて、我々が花粉飛散量の基準として使用しているデータによりますと、3月2日が今年の大阪でのスギ花粉の飛散開始日となります。その後も毎日のように2桁台の飛散量を記録する日が続いているのが現状で、スギ花粉の飛散は早くもピーク期を迎えているようです。そこで今回は、大阪の花粉飛散についての最新の情報を予測と実績を交えてまとめてみました。
1.飛散開始日:3月2日(例年より10日程度遅い)
飛散開始日とは、1日に1c㎡あたり1個以上の花粉が2日連続で観測された日の初日のことです。ですので、1日の観測数が1c㎡あたり1個以下であった場合には、たとえ毎日観測されたとしても飛散開始とは認められません。要するに、実際には飛散開始日の以前からわずかな量ながらも花粉は飛散しているのです。ちなみに、たとえ微量であっても今シーズンで初めて花粉が計測された日を初観測日と言いますが、今年の大阪での初観測日は1月24日でした。実に飛散開始日の1か月以上も前に、今年のスギ花粉第一号は観測されていたことになります。飛散開始日が例年に比べて大幅に遅れたのは、今年になってからの厳しい寒さが原因です。大阪では、ここ数年では最も遅い花粉の飛散開始になりました。
2.総飛散量:昨年の半分以下で、例年に比べても半分程度
花粉の総飛散量は前年の夏の気温や天候に大きく影響されます。私も記憶が曖昧なのですが、昨年の夏は日照時間が短く、気温もそれほど上がらなかったとの事。その結果、総飛散量はかなり少なくなる見込みとされています。
3.飛散ピーク期間:3月中旬頃で、期間も短い
飛散のピーク期間とはシーズン中で花粉の飛散量が最大になる期間のことですが、地域によってスギとヒノキのそれぞれの総飛散量に大きな差があるため、それぞれの地域で少々時期は変わってきます。大阪ではスギ花粉の飛散がピークを迎える3月の中旬ごろが花粉飛散のピークになると予想されています。また、今シーズンに関してはピーク期間も短くなるとの予測ですので、今年の花粉は短期間で急激に飛散することになりそうです。
お読みいただきましたように、今シーズンの花粉の飛散は「3月中旬をピークとした短期集中型の飛散」となる見込みです。総量は少ないとはいえ、短期間に飛散が集中することで症状が急に悪化することもあるようです。やはり侮っていてはいけませんね。