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Medical care診療内容

アレルギー性鼻炎

鼻の疾患についてのお話

アレルギー性鼻炎

はじめに

まずはお薬から

今や国民病ともいえるアレルギー性鼻炎、花粉症。治療の第一歩は、まず薬物治療からです。
薬剤の種類が豊富で、副作用も軽減され、服用しやすくなっています。

手術による治療も可能

薬物治療でコントロールできない重症・難治の方の場合、次のステップとして手術治療があります。薬を長期にわたって続けるより短期決戦でいきたいという方、鼻粘膜の浮腫性変化が高度な方も適応になります(薬物性鼻炎など)。

手術方法はさまざま

アレルギー性鼻炎は、体質的な疾患です。
手術によって体質そのものを変えることはできませんが、さまざまな手術方法が開発され、鼻粘膜をアレルギー反応が起こりにくい粘膜に変える、あるいはアレルギーが起こっても鼻づまりや鼻水、くしゃみが起こりにくい粘膜に変えることが可能になってきています。

日帰りでできる手術も

当院では日帰りでできる手術として、「アルゴンプラズマ凝固装置による下甲介焼灼術」と「凍結装置による後鼻神経凍結術」をあわせて行っています。

※症状が既に出現している場合は、手術により一時的に症状を悪化させる可能性があります。
その為、当院では花粉症シーズン中の手術は行なっておりません。

症状の治まる、夏頃から1 月頃までの手術をお勧め致します。

鼻粘膜(下甲介)焼灼術

特に鼻づまりでお困りの方に

アレルギー性鼻炎の3 大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。
このうち鼻水やくしゃみは内服薬によってかなり軽減されますが、内服治療でなかなか反応の得られない鼻づまりの場合は、この手術が効果的でしょう。

1回の手術で効果が

近年開発されたアルゴンプラズマ凝固装置を用い、鼻の奥まで観察できる内視鏡を使って、下甲介粘膜全体を浅く焼いていきます。

従来のレーザー手術と異なり、1 回の手術で効果があらわれるというメリットがあります。
また、手術直後に起こる一時的な粘膜の腫れも少なくなっています。

後鼻神経凍結術

過剰なくしゃみ、鼻水に

アレルギー性鼻炎の方は、鼻粘膜(下甲介)と脳を結ぶ神経反応が過敏になっているため、弱い刺激に対しても過剰なくしゃみ、鼻水が起こります。

そこで数十年前から、鼻水を分泌する神経を手術的に開放し、切断して鼻水を止める試みがしばしば行われていました。

粘膜や神経を切らずに冷やす手術

これに対し、後鼻神経凍結術は、粘膜や神経をいっさい切ったり剥離したりせず、後鼻神経を粘膜上から低温で冷やすことにより変性させる手術です。

手術効果について

根治ではなく、症状を軽減

アレルギー性鼻炎に対して当院で行っている手術は根治的なものでなく、あくまでも症状を軽くするためのものです。

雑誌やホームページなどでは「レーザーなどによる凝固手術で花粉症が治る」という表現をしているところも見かけますが、これは適切ではありません。

また、「レーザー治療は保険の適応がない」として、自由診療で高額な治療費を請求するといった悪質なケースもあるようですので、注意してください。

多くのケースで高い効果

統計的にみると、改善率は、鼻づまりで8 割程度、鼻水、くしゃみで6-7 割程度です。
ただ、たいへん効果の上がることが多く、薬の服用がまったく不要となるケースも多数経験しています。

さらに入院による手術の選択も

この日帰り手術で症状が変わらない、あるいは再発した場合、次のステップとして、入院治療による、より効果の高い下甲介骨粘膜下切除術や後鼻神経切断術などがあります。

治療方法の選択については、その患者さんの重症度に応じて判断しています。

スギ花粉症、イネ科植物花粉症

季節性のアレルギー性鼻炎の手術について

季節前に手術を

手術時期は、夏から12 月、1 月ごろまでが望ましいでしょう。これは、術後に一時的に粘膜が腫れ、症状の悪化がみられるためで、季節前の凝固手術が理想的です。

必要性は個々に判断

毎年、季節前に手術を受けなければならないかどうかは、花粉に対する過敏性の強弱やその年の花粉数によっても左右されます。
手術の必要性については、個々の症状や検査所見に応じて判断しています。