Loading...

やなぎだ耳鼻咽喉科 > 診療内容トピック > 鼻の疾患についてのお話 > 2018年花粉症情報

Medical care診療内容

2018年花粉症情報

鼻の疾患についてのお話

2月も中旬となり、本格的な花粉症シーズンが近づいてきました。今年は、マスコミにおける医療情報が、猛威をふるっていたインフルエンザの流行に集中していました。このため、これまで花粉症に対する報道がやや少ないように思われます。さらに例年、2月初旬には飛散の開始が始まる九州南部でも、現在までのところ、ほとんど飛散が確認されていません。スギは1月以降の気温が高いほど花粉の飛散時期が早まる傾向があり、1月1日からの毎日の最高気温を足した積算気温が、おおよそ400℃になると花粉の飛散が始まると言われています。ご承知の通り、今年の冬は大寒波の襲来により、気温の低い日が続きました。これにより、全国的に飛散の開始が遅れているのです。このような事情からか、今のところ、花粉症で当院を受診される患者さんの出足は、例年に比べて少しにぶい印象です。

例年、大阪府のスギ花粉の飛散開始はバレンタインデー前後になります。したがって、当院の患者さんには、このころには受診して内服を開始するようにお話ししてきました。このような事実から、今年に限っては、内服開始を少し遅らせてもいいのではと考えられます。

さて、大阪府の今年の飛散花粉数はどうでしょうか?

花粉飛散数予想は、日本気象協会、ウエザーニュース、NPO花粉症情報協会などの組織から発表されます。実は、昨年末から出された各組織ごとの予想が大きく異なりました。例年、昨年に比べて多いという予想と少ないという予想と正反対に分かれていたのです。我々も少し混乱しましたが、年が明けて、花粉数は例年、昨年に比べてやや少ないという予想にだいたい集約していきています。ただ、先に述べた通り、飛散の開始が遅れている結果、大量に一気に飛ぶ可能性はあり、症状が重症化する可能性はあり、充分な注意は当然必要です。

毎年同じことを書いていますが、花粉症のシーズンを快適に過ごすためには、地道な花粉回避対策と早期の治療開始が重要です。今年も、充分な対策で、花粉症シーズンを乗り切ってください。