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Medical care診療内容

2015年のインフルエンザ予防接種について

その他

インフル

院でも10月からインフルエンザの予防接種が開始されています。今のところ近隣では、ぽつぽつとインフルエンザ発症の報告があるものの、幸いなことに、流行には至っていません。

インフルエンザウイルスにはA型とB型があり、毎年それぞれの流行の型を予測してワクチンが作られます。昨年までのインフルエンザワクチンは、A型を2種類、B型を1種類含んだ3価と言われるものでした。マスコミでもよく報道されていますが、本年よりA型を2種類、B型を2種類含んだ4価という、より予防効果の高いワクチンに変更となっています。これにより、ワクチンの納入価格が上昇し、今年の接種価格は例年とは変更になっています。ご了承ください。

●実施要項
【老人】接種回数1回 自己負担額1,000円
対象:東大阪市在住の65歳以上の方、 60歳から64歳で重篤な基礎疾患のある方
【一般(13歳以上)】接種回数1回  3,000円
【小児(1才から12歳)】接種回数2回 1回接種 3000円 
2回接種が必要な方は、初回接種後4週間後の再接種をお勧めしています。
●接種日時は予約制
原則として、火曜日・水曜日の午後3時30分~
詳しくは当院まで問い合わせください。

今年は、インフルエンザワクチンのメーカーの1つが出荷承認が遅れる事態となりました。これにより、早期にはワクチン供給のメドが立たず、接種を中止される医療機関もあり、多少の混乱を来しました。現在は、ワクチンの安定確保がなされており、当院でも予定通り接種を行っています。

ご承知の通り、予防接種を受けたから絶対かからないというわけではありません。患者さんから、「毎年、ここで予防接種しているけど、毎年のようにインフルエンザに罹る」と言われることがあります。また、ネット上でも、インフルエンザ予防接種不要論も頻繁に論議されています。日本小児科学会の調査では、インフルエンザワクチンの小児への有効率は20~30%程度(成人は50%前後)とされています。難しい議論はここでは触れませんが、インフルエンザは予防接種を受けることで「かかりにくくなる」「かかっても症状が軽くすむ」というメリットは間違いなくあります。特に抵抗力の低いお子さん(ことに集団保育児)や高齢者の方は、重篤な症状に移行する可能性が低くなり、より安心です。

インフルエンザの予防接種後の抗体獲得時期は接種後2週間と言われ、効果の持続時間は4、5ヶ月と言われています。現在、当院でも徐々に、予防接種の予約枠も埋まりつつあります。できるだけ、早期の予約をお勧めします。